プログラミングを学びたいけど、どこから手を付けていいか分からない。
いろんなサイトを見たけれど、プログラム言語や学習サイトの紹介記事ばかりで役に立たない。それを選べるほどの知識がそもそもない。
専門用語ばかりでよく分からない。泣きそう。
そんな「プログラム初心者」にすらたどりついていない方のために、システムエンジニア歴16年の私がプログラミングを学ぶ前に知っておきたい心がまえについてお伝えいたします。
心がまえ1【分からないことは、ひとまずそのままにする】
これから「プログラミングがんばるぞ!」と意気込んでいるみなさんにいきなり水を差すようで申し訳ないのですが、プログラミング学習はあまりがんばらずに進めた方が結果的に身に付きやすいと思います。
というのも、プログラミング学習はとにかく分からないことが多すぎます。
この記事をご覧になっている方は、ここにたどり着く前にプログラムの入門書や入門サイトをいくつかご覧になってきているかと思います。
その中で、言っている意味がよく分からないとか、聞いたこともない横文字ばかりとか、やたら難解に感じなかったでしょうか。
そう、正直プログラムって「よく分からない」んです。
システムエンジニアがそんなことを言うなと思うかもしれませんが、最初は「分からないことを分からない」と受け入れる姿勢がとにかく大事です。
何かを学ぶ時に、その業界特有の専門用語というものは必ずついて回りますが、プログラミングの場合は概念的な用語が多いので、その理解に時間がかかります。
さらに「変数とは、値を代入するための入れ物のことで、整数や文字列がうんたらかんたら」のように、専門用語の説明に専門用語が混ざるということが多く、まったく知識がない状態だと芋づる式に調べる事柄が増えていきます。
みなさんは学校で「分からないことはすぐ調べよう。質問しよう」と教わってきた思います。学校教育を否定するわけではありませんが、こんな勉強の基本的で当たり前に必要そうなことを、プログラミング学習でやったら軽く死ねます。
ですので参考書やテキストは、まずは分からないなりに最後まで読みましょう。理解できないことも多いと思いますが、どんな用語が頻出するか、どんな表現が多いのかを感覚でつかむことが大事です。
不明点を調べるのはそれからで十分です。頻出用語から順に調べることで、効率的に学習を進められます。
心がまえ2【とにかくサンプルプログラムをたくさん組む】
プログラミングの入門サイトや参考書には、サンプルプログラムが多く登場します。
効率的にプログラミングを学びたいなら、このサンプルプログラムを見るだけでなく、自分の手を動かして、サンプルプログラムを組んでみる*1ことをおすすめします。
意味を理解する必要はありません。
参考書の読み方と同じなのですが、プログラムを何度か作っていると、必ず記載しなくてはいけない言葉や守らなくてはいけない記載の順序があることに気づくと思います。
プログラミングに慣れるという目的もありますが、このような気付きを得た上で参考書や入門書を読み直すことで、理解が促進されます。
心がまえ3【楽しむ!】
これが一番大事です。
プログラミングを学ぶ80%の人は挫折するというデータがあります。挫折の理由は人それぞれだと思いますが、少なくとも、どんなものごとでも楽しくないと長続きしません。
ですので、ステップアップの過程をぜひ楽しんでください。
プログラム上達のコツは、とにかく継続してプログラムを組むことです。
最初は簡単なプログラムしか作れませんが、あきらめずに続ければ徐々に複雑なプログラムが分かるようになるし、自分でも組めるようになってきます。
例えばジグソーパズルのように、最初は少ないピースのものから挑戦し、徐々にピースの多いパズルに挑戦していくような過程をイメージしていただくと良いと思います。
最後は2000ピース超の巨大パズルを組めるようになるんだと思うと、ちょっとワクワクしてきませんか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
プログラミングを学び始める前の心構えとして、以下の3点をあげました。
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分からないことは、ひとまずそのままにする
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とにかくサンプルプログラムをたくさん組む
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楽しむ!
プログラミング習得を目指すみなさまが、挫折せずにプログラミングを楽しく学べるよう心からお祈りしております。
*1:プログラムを作ることを「プログラムを組む」と言います